浦和署は29日、さいたま市浦和区の無職女性（81）がキャッシュカード4枚をだまし取られたと発表した。

　同署によると、27日午後2時ごろ、女性方に警察官を装う男から「あなたのカードを拾った人がいる」「すでに30万円下ろされているが、お金は戻ってくる」「カードから指紋を取りたいので、私服警察官が自宅に封筒を持っていく」と電話があった。

　約55分後、警察官を名乗る男が女性方を訪れ、女性にキャッシュカードなどを封筒に入れさせて「封印のため印鑑を押してください」と言い、女性がその場を離れた隙に別の封筒とすり替えて持ち去った。

　28日になり不審な出金があったことから、金融機関が女性に連絡。同日午後、女性が電話で浦和署に届け出た。カードからは220万円以上の現金が引き出されていた。

　女性方を訪れた男は20代で身長約170センチ、チェック柄のマフラーと白いマスクを着けていた。