埼玉新聞

 

娘の名誉回復とストーカー事件撲滅を目指し、講演続ける父 報道被害「消えない」 桶川ストーカー殺人25年 遺族と記者、それぞれの使命

  • 詩織さんの仏壇の前で思い出を語る父親の猪野憲一さん(左)、母親の京子さん=10月22日、上尾市

    詩織さんの仏壇の前で思い出を語る父親の猪野憲一さん(左)、母親の京子さん=10月22日、上尾市

  • 詩織さんの仏壇の前で思い出を語る父親の猪野憲一さん(左)、母親の京子さん=10月22日、上尾市

 猪野詩織さんは上尾市に住む21歳の大学生。はっきりした性格は父親似で、大人にも子どもにもハキハキとあいさつする人気者だ。若い女性らしく流行には敏感で、高校時代、スカートの長さが少々気になった母親も、時には詩織さんのファッションをまねする仲良し親子。目尻を下げて話す両親からは、深い愛情が伝わる。しかし、父の憲一さん(74)は「詩織は3度殺された」と話し、「1度目はストーカー、2度目は警察、そして3度目はメディアだ」とまな娘を奪われた悲しみを抱き続ける。

もっと読む
ツイート シェア シェア