埼玉新聞

 

<熊谷小4死亡ひき逃げ>熊谷署が街頭活動 事故現場付近などで情報提供を呼び掛け、今後は謝礼金も

  • チラシを渡して情報提供を呼び掛ける警察官=26日午後4時半ごろ、熊谷市本石1丁目

 熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳くん=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、熊谷署は26日、熊谷市で街頭活動を実施し、市民に情報提供を呼び掛けた。今後、有力な情報が提供された際には、情報提供者に100万円の謝礼金が支払われるという。

 街頭活動は事故が発生した熊谷市本石1丁目の現場付近の路上とイオン熊谷店で実施。現場付近の路上では、熊谷署員らが通行する車を止め、事件の概要を説明。「何か気付く点があったら署に連絡を下さい」と運転手に声を掛け、情報提供を求めるチラシを手渡した。

 同署によると謝礼金を提供したのは、孝徳くんの母代里子さんのブログを見たという杉並区の会社員男性(34)。「犯人逮捕につながれば」と同署に申し出があったという。謝礼金の提供を受け、同署は交通関係団体などでつくる「小関孝徳くん被害の死亡ひき逃げ事件の捜査に協力する会」を結成。有力情報の提供者には今後、同会を通して謝礼金が支払われる。

 同署の長谷川国夫交通課長は「どんなささいな情報でもいいので情報を寄せてほしい」と呼び掛け、「犯人逮捕に向け捜査を進めていきたい」としている。

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