25人と容疑者死亡の雑居ビル火災で…さいたま市消防局が特別査察 避難障害など違反66件に是正指導
2022/01/05/00:00
大阪市北区の雑居ビル火災を受けて、さいたま市消防局は昨年12月21~28日にかけて、市内の類似施設283棟に対する特別査察を実施した。避難障害など66件の消防法違反があった建物に是正指導し、35件の是正が完了した。残る31件についても、是正されるまで指導を続ける。
市消防局査察指導課によると、対象は大阪のビルと同様に、屋内に階段が一つしかなく、飲食店や診療所など不特定多数の人が利用する施設が3階以上にある建物。避難経路上に障害物を置いたままの避難障害違反が多く、その場で改善を指導した。消防訓練未実施などの違反もあった。
大阪の火災は12月17日に発生し、雑居ビル4階のクリニックにいた25人と容疑者が死亡した。総務省消防庁が12月19日、特別査察の実施を全国の消防本部に要請していた。