気象庁は11日、2029年度運用開始予定の次期気象衛星「ひまわり10号」の観測画像の提供を巡り、オーストラリア気象局と協力覚書を締結した。オーストラリアでの山火事や大雨などの災害に備えた観測体制を強化する内容で、森隆志長官は署名式で「災害リスク軽減に貢献していく」と述べた。
オーストラリア気象局のアンドリュー・ジョンソン長官は、2019~20年の大規模な山火事ではひまわりの画像で多くの命が救われたとして「オーストラリアの人々の生活がより安全になることに(ひまわり10号が)貢献してくれると信じている」と期待した。