埼玉新聞

 

【感染情報】マイコプラズマ肺炎の流行さらに拡大 過去最多の更新止まらず 埼玉は全国の1・87倍 昨年同期の58倍

  • マイコプラズマ肺炎の関東各県の1医療機関あたりの患者数(国立感染症研究所報告から抜粋)

    マイコプラズマ肺炎の関東各県の1医療機関あたりの患者数(10月21~27日、国立感染症研究所報告から抜粋)

  • マイコプラズマ肺炎の関東各県の1医療機関あたりの患者数(国立感染症研究所報告から抜粋)

 国立感染症研究所が5日発表した調査結果によると、過去最大の流行となっているマイコプラズマ肺炎の感染が、5週連続で過去最多を更新し、感染拡大が収まっていないことが分かった。

 最新データ(10月21日~10月27日)では、1医療機関あたりの患者数が全国平均2・49人と、過去最多だった前週(10月14日~10月20日)の同2・01人からさらに拡大。昨年同期の同0・05人の約50倍という急増ペースとなっている。

 埼玉県は、1医療機関あたりの患者数が前週の3・08人から4・67人に増加し、全国平均の1・87倍の感染水準。昨年同期の0・08人の約58倍の流行となっている。

 マイコプラズマ肺炎は頑固なせきをともなう呼吸器感染症で、小児や若い人に比較的多い。

 症状は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、せきなど。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴。感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続くが、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもある。

=埼玉新聞WEB版=

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