大河「鎌倉殿の13人」に登場、畠山重忠をデザイン 埼玉の深谷市、キャラ2作品を制作 着ぐるみも製作中
深谷市は、同市畠山で生まれ平安時代の終わりから鎌倉時代の初めに活躍した武蔵国を代表する武将、畠山重忠(1164~1205年)のキャラクターデザインとして「重忠様」と「しげただくん」の2作品を制作した。作品には重忠の活躍ぶりや面影、人柄などが表現されており、ロゴマークなどは無料で使用できる。
畠山重忠は今月9日にスタートするNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物の一人。市では深谷を盛り上げる「畠山重忠公プロジェクト」を実施していく。その一環でキャラクターデザインを募集していた。
重忠は源頼朝に仕え、源平の戦いなどで活躍。一の谷の戦いでは、愛馬「三日月」を背負って断崖を駆け下りたという逸話もある。現在の畠山重忠公史跡公園が館跡とされている。
作品は昨年6月22日~8月31日に一般から募り、全国から59作品が寄せられた。選定委員会で19作品を選抜し、市内19小学校、10中学校の児童生徒がタブレットから投票、それぞれの1位をキャラクターにした。
全児童生徒数は1万691人、投票率は73・12%。小学生1位は1146票の「重忠様」で、深谷市でイラストを制作している蒼巳生姜さんの作品。重忠を「イケメン男子」に表現している。
中学生1位は279票の「しげただくん」。大津市在住でイベントなどの司会をしているやまもとひまりさんがデザインし、重忠の剛勇さと優しさを反映させたという。
市は「しげただくん」の着ぐるみも製作中で、キャラクターとロゴマークは誰でも無料で使用できる。
NHK大河ドラマを巡っては昨年の「青天を衝(つ)け」で、同市出身の実業家渋沢栄一が主人公に取り上げられた。
市文化振興課は「この機会に深谷市出身の英雄、畠山重忠公をPRし地域を盛り上げたい」と利用を呼び掛ける。
問い合わせは、同課(電話048・577・4501)へ。