埼玉新聞

 

元駐中国大使、阿南惟茂さん死去 冷え込んだ日中関係修復に尽力

  •  2006年3月、北京の日本大使館で記者会見する阿南惟茂駐中国大使(共同)

     2006年3月、北京の日本大使館で記者会見する阿南惟茂駐中国大使(共同)

  •  2006年3月、北京の日本大使館で記者会見する阿南惟茂駐中国大使(共同)

 駐中国大使を務めた阿南惟茂(あなみ・これしげ)さんが13日午後5時12分、肺炎のため東京都の自宅で死去した。83歳。東京都出身。葬儀は近親者で執り行う。喪主は妻史代(ふみよ)さん。

 東大卒。1967年外務省に入り、中国課長、アジア局長などを経て2001年から06年まで駐中国大使を務めた。当時の小泉純一郎首相による靖国神社参拝に中国が反発し、冷え込んだ日中関係の修復に尽力した。父は1945年にポツダム宣言受諾に反対し、自決した故阿南惟幾陸相。

 大使在任中の2002年には、中国・瀋陽の日本総領事館に北朝鮮家族が駆け込み、中国の武装警官が館内に侵入して連行する事件が起きた。

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