高2死亡…乗る車が横転、深夜の高校グラウンドで 高2がいた助手席が下になる…同級生2人も乗車、運転した16歳は無免許か 現場にいた友人が通報 口から出血し心肺停止「助手席にはさまれている」
2024/11/18/10:26
16日午後11時半ごろ、さいたま市西区西遊馬の埼玉栄高校のグラウンドで、同校2年の男子生徒3人が乗った軽乗用車が横転。助手席に乗っていた西区の生徒(17)が頭を強く打ち病院に搬送されたが、死亡が確認された。
大宮西署は同級生の生徒(16)が無免許で運転したとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いも視野に、事故の状況などを調べている。
同署によると、車はグラウンドを整備するために使い、ナンバープレートがない状態で置いてあった。グラウンド脇ののり面に乗り上げ、助手席側を下に横転したとみられる。運転した生徒と後部座席の生徒(17)にけがはなかった。3人は同校の同じ寮で暮らしており、運転した生徒らは「午後11時ごろから走っていた」と話しているという。
さいたま市消防局西消防署によると、午後11時40分ごろ、現場にいた友人が「車の助手席にはさまれ意識がない」と119番した。男子生徒は、口から出血があり、心肺停止の状態で市内の医療機関に搬送された。
現場は、JR川越線指扇駅の南西約1キロで同校の野球場などが集まる地域。
■生徒運転する姿「見たことない」
近くに住む70代男性は、日課の散歩で現場となったグラウンドの横を通り、普段から車を使う様子を見ていた。「いつもは、車はフェンスのそばに停まっている。学生が運転している様子は見たことがないし、事故が起きた時間まで生徒がグラウンドにいたこともない」と違和感を感じたという。
事故について「練習している風景を見て真面目な印象を持っていたので、事故が起こるなんて予想外。学生だから車に乗りたい気持ちもあったのかな」と話した。