埼玉新聞

 

香港民主派に最高懲役10年 政権転覆共謀、20年議会選巡り

  •  香港国家安全維持法違反で民主派が起訴された事件の公判を傍聴するため、前日夜から裁判所前に並ぶ人たち=18日、香港(共同)

     香港国家安全維持法違反で民主派が起訴された事件の公判を傍聴するため、前日夜から裁判所前に並ぶ人たち=18日、香港(共同)

  •  黄之鋒氏

     黄之鋒氏

  •  香港国家安全維持法違反で民主派が起訴された事件の公判を傍聴するため、前日夜から裁判所前に並ぶ人たち=18日、香港(共同)
  •  黄之鋒氏

 【香港共同】2020年の香港立法会(議会)選挙の際に政権転覆を共謀したとして香港国家安全維持法(国安法)違反で民主派が起訴された事件の公判で、香港高等法院(高裁)は19日、有罪とした45人の被告に対し、懲役10年~4年2月の量刑を言い渡した。

 45人は民主派が立法会選挙に先駆けて実施した予備選に絡み、同法の国家政権転覆共謀罪で有罪となった。予備選を取り仕切った戴耀廷元香港大准教授は懲役10年、東大博士課程在学中に起訴された区諾軒氏は同6年9月、民主活動家の黄之鋒氏は同4年8月となった。

 今年5月の判決によると、被告らは共謀し、20年7月1日から21年1月7日までの間、国家政権転覆のため、立法会で過半数の議席を獲得して財政予算案を否決し、政府機能をまひさせて行政長官を辞職に追い込むことを企てた。

 予備選は立法会選挙に向けて民主派の候補者を絞り込むために20年7月に実施し、約61万人が投票した。

ツイート シェア シェア