埼玉新聞

 

コロナで就職できず…トランクルームに住む男、89カ所で泥棒 防カメで特定し逮捕「働く気はあったが」

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 埼玉など3県で窃盗を繰り返したとして、県警捜査3課と鴻巣署、久喜署は18日、住居侵入と窃盗の疑いで、住所不定、無職の男(58)=住居侵入と窃盗罪で公判中=をさいたま地検に追送検し、捜査を終結した。同課はこれまでに、窃盗など91件(被害総額約270万円)を確認、いずれも立件した。

 追送検容疑は2018年3月下旬から昨年8月27日にかけて、埼玉や茨城、千葉県内の一軒家など89カ所に侵入し、現金約135万円や財布など54点(計約80万円相当)を盗んだ疑い。

 同課によると、昨年1月ごろから埼玉県内の農村地帯で空き巣事件が散発的に発生。同6月26日に春日部市内で起きた同様の事件を巡り、周辺の防犯カメラを調べたところ、男が浮上。9月14日に住居侵入と窃盗容疑で逮捕し、余罪を調べていた。

 男は捜査から逃れるため、春日部市内のトランクルームで生活していたという。容疑を認めた上で、「働く気はあったが、コロナ禍で就職ができなかった」と供述しているという。

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