来季J1の清水に加入内定 昌平高のGK佐々木が会見 「責任持ち、子どもたちに目指される選手に」 同校で19人目のJリーガー
来季J1に昇格する清水への加入が内定している昌平高サッカー部のGK佐々木智太郎(17)は20日、杉戸町の同校で入団内定会見を行った。緊張した面持ちで臨んだ佐々木は「プロとしての責任を持って、子どもたちに目指される選手になれるよう日々精進する」と語った。
会見には同部の玉田圭司監督や清水の反町康治GMらが同席。3月に監督に就任した元日本代表の玉田監督は「何か持っている選手。学ぶ姿勢やミスを引きずらない気持ちはキーパーにもプロにも向いている」と教え子を評価した。
同校は2022年まで7年連続で高卒でプロを輩出。佐々木のプロ入りが同校卒業生で19人目のJリーガー誕生となる。
■遅咲きGK、夢舞台へ
遅咲きの大型ゴールキーパーが夢の舞台へ上り詰めた。来季J1へ昇格する清水に加入が内定。「素晴らしいサポーターの前でサッカーができることが幸せ。多くの人に愛され、応援されるような選手になりたい」と力強く語った。
秋田県出身。4歳で競技を始めてからプロへの強い信念を持ち続けた。全国高校選手権での優勝を目標に昌平高の下部組織であるFC LAVIDAに入団。中学3年間は芽が出ず公式戦出場は1試合にとどまった。「失敗してから費やした時間は宝物。困難に立ち向かうことを貫けた」と努力を惜しまなかった。
高校2年になると188センチの長身を生かした高いシュートストップ力で正GKの座を勝ち取った。昨冬は守護神として全国高校選手権で8強入りに貢献。今夏の全国高校総体では全6試合にフル出場してチームを初の全国制覇に導いた。
小学5年でGKを始めて以来、元日本代表の権田修一に憧れを抱く。9月に同クラブの練習に2度参加した際、権田からもらった助言は貴重な財産になった。「権田さんをはじめ、偉大なキーパーを超えるために一日一日の練習を無駄にしない」と学生時代に培った向上心でプロ生活を駆け抜ける。
GK佐々木智太郎(ささき ともたろう)=188センチ、75キロ、秋田県出身、FC LAVIDA―昌平高