埼玉新聞

 

<新型コロナ>ワクチン3回目接種の間隔、さいたま市が「6カ月」に前倒し ワクチン確保、早めの接種を

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は20日、新型コロナウイルスの急激な感染拡大に対応するとして、3回目のワクチン接種間隔について、対象者全員を「6カ月経過」に前倒しすると発表した。接種券は2回目接種から6カ月が経過した時点で届くように発送し、同日から予約と接種が可能となる。市は感染拡大や重症化を予防するため、早めの3回目接種を検討してほしいと呼び掛けている。

 市新型コロナウイルスワクチン対策室によると、4月上旬までの供給量は、米ファイザー製約33万回、米モデルナ製約37万回の計約70万回を見込んでいる。3月までの接種は約55万人とみており、必要な量を確保できたなどとして、前倒しを決めた。これまでの方針では、65歳以上の高齢者は段階的に3月で6カ月に、基礎疾患のある人や妊婦らを含む64歳以下は3月で7カ月に短縮する予定だった。

 市内の感染者は19日までの1週間で2215人、自宅療養者は同日時点で2263人に上る。清水勇人市長は20日の定例会見で、オミクロン株による感染拡大が急激な速度で進んでいるとして、「早めのワクチン接種をお願いしたい」と呼び掛けた。保健所の体制は計画に基づき、既に最大の186人に強化している。清水市長はさらなる人員増について、「検討を進めており、できるだけ早期に対応したい」と述べた。

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