埼玉新聞

 

<新型コロナ>昨年比100倍以上…新変異株の影響、埼玉の学級閉鎖173校 県公立高入試は予定通り実施

  • 埼玉の学級閉鎖173校

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響で、県内の学校で学級閉鎖が昨年と比べ100倍以上の173校になっていることが21日、高田直芳県教育長の定例会見などで明らかになった。クラスに感染者が1人でも複数感染の恐れがあれば学級閉鎖としており、高田教育長は「早めにクラスを閉じて、早期に学校全体に広がらないよう進めていきたい」とした。その上で2月24日の県公立高校入試については「中学生の進路に大きく影響を与えるものなので、万全の準備を継続していきたい」と予定通り実施する考えを示した。

 会見では、1~20日に学級閉鎖を実施した県内公立校(さいたま市除く)は延べ134校(昨年1月は12校)、学年閉鎖は38校(同6校)、学校閉鎖も11校(同10校)に上ったことが発表された。

 内訳は学級閉鎖が小学校57校、中学校40校、高校35校、特別支援学校2校。学年閉鎖は小学校16校、中学校11校、高校9校、特別支援学校2校。学校閉鎖は小学校5校、中学校5校、高校1校だった。

 さいたま市教育委員会によると、20日現在で学級閉鎖を実施している市立校は小学校32校、中学校7校。学年閉鎖は小学校2校、中学校1校。

 県保健体育課によると、同一クラス内に感染者が2人発生した場合は5日間を目安に学級閉鎖。クラス内に1人の場合も、周囲に風邪の症状のある人が複数いる場合などは、学級閉鎖にするとした基準を通知している。濃厚接触者相当となる人の特定などは、学校が学校医や教育局の所見などを参考に調査する。出席停止は国の方針通り10日間。

 同課の担当者は感染者の増加に伴い、学校からの問い合わせが急増しているとし、「19日は118人分の報告を受けた」と話した。県立白岡高校では20日までに教職員2人を含む64人が感染し、18日から学校閉鎖を続けている。

 県公立高校入試は予定通り実施する予定。中学で一括して行う郵送の出願は2月10日、窓口の出願は同14、15日で受け付ける。志願先変更期間は同17、18日。学力検査は同24日、合格発表は3月4日、追試験は同7日に行われる。

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