埼玉新聞

 

<新型コロナ>保育所やこども園の休園急増 感染状況さまざま、10倍に増加の市も…情報入力追い付かず

  • 保育所、こども園の休園が急増

 厚生労働省は24日、新型コロナウイルス感染者が出たため全面休園している認可保育所や認定こども園などが、20日時点で少なくとも埼玉など27都道府県、327カ所あったと公表した。オミクロン株による感染拡大が影響しているとみられ、過去最多を更新した。

 県内の認可保育所、認定こども園の感染状況について、県少子政策課は全面休園や一部休園の報告は年明け以降に急増し、「情報入力が追い付いていない状態だ」と話した。保育士や利用者の感染から施設内で感染が広がるなど、施設によって感染状況もさまざまだという。県では具体的な休園の基準などは設けておらず、休園は「市町村の判断や保健所の指導による」と説明した。

 さいたま市保育課によると、24日時点で全面休園しているのは市内計72施設。19日時点が計38施設、12日時点が計7施設で、12日間で約10倍に増加した。同課は「(第5波の)昨年夏ごろと比べて園児が陽性になる割合が明らかに多い」とした。同市では園児や職員に一人でも感染があれば休園としている。

 県管轄で24日に詳細が判明したコロナ感染者1664人のうち、未就学児は122人で全体の約7%だった。

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