油料理と相性抜群 埼玉・秩父の伝統食「つきこんにゃく」 プリプリな食感、歯切れも良く コンニャクイモを杵で7千回、手作業で丹念に製造 製法守り、作り続ける3軒
2024/11/24/15:04
武甲山の裏に位置する、秩父市浦山地区の集落に今月16日、真っ白な“湯けむり”が立ち上がった。秩父地方の伝統食「つきこんにゃく」の製造が始まった合図だ。午前10時ごろ、浦山毛附耕地の会社員、原嶋広文さん(63)宅を訪れると、蒸したコンニャクイモを大きな臼に入れ、杵(きね)でリズミカルにつく、原嶋さんの姿があった。過疎化が急速に進み、40世帯70人ほどになった現在の浦山地区で、つきこんにゃく作りを継承しているのは、原嶋さん宅含めて3軒のみになった。