埼玉県などは25日、新型コロナウイルスに感染していた70代男性2人が死亡、新たに3166人の感染を確認したと発表した。感染者は2日連続で3千人を超え、内訳は県発表が2031人、さいたま市710人、川口市178人、川越市49人、越谷市198人。

　これまでに確認された感染者は14万4272人、死者は1063人（25日午後6時現在）。24日夜時点の重症者は7人、感染者の入院は788人、宿泊療養841人、自宅療養1万2576人。退院・療養終了は12万2097人。

　県によると、県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児～100代の男女1711人。クラスター（感染者集団）関連では、すでに感染者が確認されている児童福祉施設3施設、医療機関1施設、学校3校、製造工場1施設で感染者が発生した。新たに高齢者施設3施設で10人、8人、6人が感染し、製造工場で6人、児童福祉施設で5人が感染した。会食では10～60代の男女10人が感染したとみられる。ワクチンを3回接種していたのは20～90歳以上の男女20人。県教育局によると、県立学校25校で教職員5人、児童生徒105人が感染。学年閉鎖を10件、学級閉鎖を22件実施した。

　さいたま市によると、70代男性が17日に死亡した。感染が判明したのは10歳未満～90代の男女710人。過去最多を更新した。浦和区の特別養護老人ホームで、80～90代の入所者15人、職員2人の計17人の感染が判明し、市保健所はクラスターと認定した。入所者3人は中等症。岩槻区の介護老人保健施設で入所者4人、職員1人が感染して計36人、見沼区の特別養護老人ホームで入所者1人の感染が判明して計28人となった。

　川口市によると、70代男性が24日に死亡した。感染が判明したのは未就学児を含む10歳未満～90代の男女178人。23、24日発表の新規感染者のうち計3人を取り下げた。小学校1校で26人が感染し週末まで学校閉鎖。11小学校で児童計26人が感染し、15学級が学級閉鎖になった。中学校では3校4学級が、市立高校は1学級が閉鎖した。

　川越市によると、感染が判明したのは未就学児を含む10歳未満～90代の男女49人。市内の武蔵野総合病院で70代～100歳以上の入院患者や職員計22人の陽性が判明、クラスターと認定された。新規入院患者の受け入れを停止し、外来のうちリハビリと内視鏡検査を中止しているという。

　越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満～80代の男女198人。