埼玉新聞

 

待ち望んだ新病院、災害対策など埼玉・加須市と協定 6月1日開院の済生会加須病院、近隣自治体からも期待

  • 6月1日に開院する予定の「埼玉県済生会加須病院」=加須市上高柳

  • 済生会加須病院と加須市が協定

 東武伊勢崎線加須駅南口近くの加須市上高柳に6月1日開院する「埼玉県済生会加須病院」と包括的連携を深めるため、加須市は25日、埼玉県済生会と「包括的連携に関する協定」を締結した。地域医療との連携はもとより、地域の活性化もうたっている。

 協定の調印には、市から大橋良一市長と関係部局の健康医療推進課、埼玉県済生会から原沢茂支部長、済生会栗橋病院(久喜市)の長原光院長らが出席。大橋市長と原沢支部長が調印した。

 連携事項は、地域医療の推進、市民への先進的な医療提供、災害対策、まちづくり、その他の相互連携協力の5項目。地域医療の推進では、市内医療機関との連携、救急ワークステーションとの連携、まちづくりでは、病院を核としたまちづくりなどを挙げている。

 大橋市長は「加須市としては長い間待ち望んでいた中核病院。感慨深いものがある。市民のみならず近隣自治体の方々の期待も大きい。一大医療拠点として機能していただくことを願っている」とあいさつした。

 原沢支部長は「支部長をやって十数年になる。加須市から好条件で病院の誘致をいただき、携わってきた。新病院は、いよいよ6月1日に開院する。その前に3月26日には竣工(しゅんこう)式がある。期待に報いるための医療体制をしっかりつくっていく」と感謝した。

 新病院は鉄骨造り地上6階建てで、病床数は304床。敷地面積約4万1380平方メートル。建設規模は延べ床面積約2万2800平方メートル。加須駅南口から徒歩5分ほど。

 診療科目は内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科、糖尿病内科、循環器内科、小児科、外科、眼科、救急科など26科。常駐型救急ワークステーションを設置し、埼玉東部消防組合が使用する予定になっている。

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