国道17号の真ん中を歩く男児発見…「普通じゃない」 車を停めて後続車による事故防ぎ、妻と娘が保護 110番して安全確保していると探しに来た子どもの父親と出会う 機転利かせて事故防いだ行動に称賛
2024/11/26/10:09
車道を歩く6歳の男児を保護し交通事故を防いだとして、浦和署は、さいたま市南区の会社員奥島章允さん(46)と妻の友子さん(43)、長女の歩葉(あゆは)さん(15)に感謝状を贈った。
一家は10月27日午後4時50分ごろ、歩葉さんの学校の用事の帰り、同市南区辻2丁目の国道298号との交差点付近の国道17号上で、道路中央を歩く男児を発見。章允さんが後続車による事故を防ぐため道の真ん中に停車している間、友子さんと歩葉さんが男児を歩道に移動させた。車を路肩に止めて110番し、男児が再び車道に出ないように安全確保していたところ、自転車で男児を探していた父親と出会い、引き渡したという。
章允さんは、「男の子が車道を歩いていて『どうしたんだろう。普通じゃない』とびっくりした。普段目立つ行動をするタイプではない長女もすぐに確保しに行き、少し意識が変わったのかなと思った」と振り返り、男児の父親から「命の恩人だ」と感謝されたと明かした。
同署の塚本英吉署長は同署管内では昨年11月から1年近く死亡事故が起きていないとし「一歩間違えれば、重傷事故では済まないところだったが、奥島さんの機転を利かした活動で防止できた」と謝意を示した。