自民党の岸田文雄前首相は26日、官邸に石破茂首相を訪ね、自身が会長を務める自民議員連盟の提言を手渡した。10月1日に退任してから初の官邸訪問。面会後に記者団から、約3年過ごした古巣の感想を問われると「別に変わったところはない」と答えながらも、どこか懐かしげだった。
少数与党に陥った石破政権に関しては「国内外に課題が山積している。頑張ってもらいたい」と激励した。欧州の国々はほとんどが少数与党で、工夫しながら政権を運営しているとも強調。「日本も、政府と党が知恵を出し、結果を出す政治を実現していかねばならない」と訴えた。