ショック「残念でならない」 立てこもり事件で犠牲の医師、患者に寄り添う優しい人柄…多くの患者ら頼りに
2022/01/29/00:00
ふじみ野市の住宅で発生した立てこもり事件で犠牲となった医師は地域で在宅医療に携わり、多くの患者から頼られていた。
三芳町在住の50代男性は、2018年12月に末期の肺がんを患っていた高齢の母親を在宅で医師にみとってもらった。入院していた病院から在宅医療に切り替える際に医師を紹介され、同年11月から亡くなる12月上旬まで痛みを緩和させるケアを受けていた。「『痛みを訴えたら時間を気にせず連絡して』と言ってもらい、昼夜を問わず頻繁に足を運んでもらった。患者に寄り添う優しい人柄で母親も安心して治療を受けていたし、先生の顔を見るとほっとした様子だった」と振り返った。
医師について「これから在宅医療を希望する人が増える中、見本のような存在。大きな損失で自分の親が亡くなったのと同じくらいにショックを受けている。残念でならない」と語った。