埼玉新聞

 

見沼たんぼで収穫祭 浦和東RCが企画、6月から田植え、草取り、稲刈りまで行う 新米炊き上げ小学生ら味わう

  • かまどの火加減を見ながら藁をくべる小学生ら=23日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

    かまどの火加減を見ながら藁をくべる小学生ら=23日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

  • かまどの火加減を見ながら藁をくべる小学生ら=23日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

 子どもたちが10月に稲刈りした無農薬米をかまどで炊いて味わう収穫祭が23日、さいたま市緑区の見沼たんぼで行われ、市内の小学生や保護者ら約180人が参加した。

 貴重な自然が残る見沼たんぼで次世代の子どもたちが農体験する浦和東ロータリークラブ(RC)の企画。体験型農園「ファーム・インさぎ山」が協力し、6月の田植えから7月の草取り、10月の稲刈りまでで約180キロのコシヒカリを収穫し、この日の収穫祭を迎えた。

 会場には、簡易かまどが設置され、子どもたちが藁(わら)をくべて火加減を調節しながら約20分かけて新米を炊き上げた。その後、おにぎりにして、けんちん汁も調理。10月に収穫したサツマイモはもみ殻を炊いて焼き芋にして味わい、稲わらによるしめ縄飾りも行われた。子どもたちは、この事業で稲作の工程に無駄するところが一つもない循環型農業であることを実体験を通じて学んだ。

 南区から訪れた小学5年生の大林蒼空さんは「かまどに藁を入れるタイミングが難しかった。昔の人はすごい」。母親の姫紗美さんは「市内でこのようないい体験ができて満足。子どもの食育にもつながっている」と話していた。

 同RCの漆原誠会長は「今年で2年目の事業だったが、天候にも恵まれ、初参加も半数以上で楽しんでいただいた。来年も取り組みたい」と振り返っていた。同RCでは、参加した小学生に作文を募り、来年2月15日の見沼たんぼの関連イベントで優秀作品を表彰する予定。

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