10月27日に行われた衆院選の期日前投票所で家族に対して投票の干渉をしたなどとして、埼玉県警は27日までに、公選法違反（投票干渉）などの疑いで、80代と60代の男性2人をさいたま地検に書類送検した。摘発は2021年の前回と比べて3件増の3件、警告は30件増の76件だった。

　80代男性の書類送検容疑は、期日前投票所で家族に対して「その人じゃないだろ」などと言い、特定の候補者以外の候補者に投票させないように干渉し、同所から退出させて投票させなかった疑い。60代男性は期日前投票所で家族に対して「応援している党がないから書かなくていいんだよ」などと言い、特定の候補者に投票させないように干渉した疑い。

　警告の内訳は文書掲示違反が52件、文書頒布違反が22件のほか、交流サイト（SNS）を利用した事前運動、戸別訪問などだった。県警は26日、衆院選取締本部を解散した。