埼玉新聞

 

優しい甘みが特徴の和菓子、八潮ブランドに認定 「やしお躑躅」小松菜と白あん、絶妙なバランスで配合

  • 認定式に出席した大山忍市長(左)と村山豊治代表取締役=八潮市役所

  • 八潮ブランドに認定された「やしお躑躅」

 八潮市内で製造や生産された優れた製品を認める「八潮ブランド」の今年度の認定式が1月31日、同市役所で行われ、菓子道楽杵屋(同市八潮6丁目)の和菓子「やしお躑躅(つつじ)」が選ばれた。村山豊治代表取締役(74)は「立派な表彰をしてもらい心高ぶる思い。これからも日々、挑戦で頑張りたい」と八潮名物の仲間入りを喜んだ。

 やしお躑躅は八潮産の小松菜を白あんに混ぜ、求肥で包んだ和菓子。小松菜のえぐみを感じさせない絶妙なバランスで配合し、優しい甘みが特徴だ。直径約5センチで一つ130円(税込み)。17年前から同店で販売している。デザインはツツジ科の植物「ヤシオツツジ」の若芽をイメージし、八潮の地名と絡めて商品名にした。

 ブランド認定期間は3年。市広報やホームページ以外に、ポスターやリーフレットなどを通じて幅広く周知を図る。

 認定式では大山忍市長が記念の盾やシールを手渡し、「今回の認定を機に商品を市内外にPRし、販路拡大などにつなげてほしい」と期待した。村山代表取締役は「私自身、八潮に来て今年で50年。市制施行も50周年となり、節目の年に認定されてうれしい限り。これからも商品作りに精進したい」と決意を新たにした。

 市は2016年度から、魅力発信や地域活性化を目的に「八潮ブランド」を認定。これまでに、消しゴムやポテトチップスなど11品が選ばれている。

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