新天皇陛下が即位、皇太子時代から埼玉県内各地を訪問 柔らかな物腰、県民も新しい時代に期待
2019/05/01/00:00
新天皇陛下が1日、皇太子から即位され、新しい「令和」の時代が始まった。「平成」は戦争のないまま幕を下ろしたものの、多くの自然災害に見舞われた30年でもあった。新陛下は皇太子時代から埼玉県内各地を訪問し、県民と交流されている。「災いもなく戦争のない平和な時代がいつまでも続いてほしい」。新しい時代に期待する声が上がっている。
新天皇陛下は皇太子だった2005年5月、飯能市と東京都にまたがる棒ノ嶺(標高969メートル)に登られた。ガイドを務めた同市の元職員町田正嗣さん(64)は「あとに付いていきますので遠慮なく登ってください、と柔らかな物腰でおっしゃっていただいたことが思い出される」と振り返る。
当初は04年4月に計画されていたが、悪天候のため取りやめになった。05年4月に再び登る計画も尼崎JR脱線事故の発生を受け延期。待望の山登りは、名栗湖畔の沢から始まり、新陛下は奥武蔵の山並みや山頂からの眺めを楽しまれていたという。
「非常にタフな方で、山がお好きなだけあって、山登りもしっかりされていた」と町田さん。野鳥のミソサザイの鳴き声に関心を示し、「鳴いている鳥は何ですか」と尋ねられたという。
町田さんは「お体を大切に、公務に励んでいただきたい。また機会があり、一緒に山を楽しむことができたらありがたいです」と話した。