宝飾大手のTASAKI(神戸市)は2日、経営陣の出資分を除く同社の株式を投資ファンド2社が取得したと発表した。買収総額は1千億円規模とみられる。国内の宝飾品はインバウンド(訪日客)需要が高い。ブランド力を高め、海外展開を強化する狙いがある。
買収したのは、アジアに拠点を置くファウンテンベスト・パートナーズと、国内ファンドのユニゾン・キャピタル(東京)。TASAKIは2017年にアジア系ファンドのMBKパートナーズが315億円で買収し、上場を廃止していた。
TASAKIは田崎俊作氏が1954年に創業。真珠やダイヤモンドといった宝飾品を手がける。