埼玉新聞

 

女子大生らが無添加ドレッシング、地元産の野菜で開発 埼玉・新座市も期待、ふるさと納税の返礼品に登録

  • 十文字女子大学の学生らが考案したドレッシング

 新座市は、市内にある十文字女子大学の学生らが考案したドレッシングをふるさと納税の返礼品に登録した。添加物は不使用で、地元産のニンジンとゴボウ野菜などを使って開発。市は「地産のオリジナルドレッシングで、市の新しいファンを増やしたい」と期待を寄せている。

 ドレッシングは、同大人間生活部食品開発学科小林三智子教授のゼミ生らが開発。返礼品に登録されたのは「にんじん畑ドレッシング」(200ミリリットル税別600円)と「ごぼう畑ドレッシング」(同700円)。寄付額1万1000円以上で4本セット(2種各2本)を指定できる。

 いずれのドレッシングも化学調味料や保存料、着色料などは使用していない。「にんじん畑」はアジの南蛮漬けや生ハムなどのマリネ液、すし酢に代用でき、「ごぼう畑」は肉や魚料理のソースのほか、唐揚げの下味や炊き込みご飯の素にも使える。

 同ゼミによると、同市出身の曽矢麻理子助手が「地元産野菜の加工品を作ろう」と、このドレッシングを発案。学生らが2015年から開発に取り組んだ。これまでにニンジンとゴボウのほか、ブロッコリーとイチゴのドレッシングを開発、商品化した。

 学生らは、野菜の収穫や瓶のラベルのデザインも考案しており、1種類のドレッシングの開発に約2年の歳月を費やしている。21年夏に4種類目のオリジナルドレッシング「イチゴ畑」を商品化し、市に報告した際、ふるさと納税の返礼品登録を提案されたという。

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