ファミマ店長流血…包丁で切った19歳逮捕、取り押さえられ必死 店員も殴られ額けが 1万円を奪って3人でもみ合い、客が目撃し通報 脱げたジャンパーやシャツが散乱「殴ったり包丁を突き付けていない」
和光市のコンビニエンスストアで強盗し店員2人にけがをさせたとして、県警捜査1課と朝霞署は2日、建造物侵入と強盗致傷の疑いで、東京都練馬区の無職男(19)を逮捕した。
逮捕容疑は11月28日午前4時40~50分ごろの間、同市白子3丁目のファミリーマートに客を装い入店。レジから現金1万円を窃取して逃走し、店員の男性(22)らに暴行を加えた疑い。駐車場で男を取り押さえた男性店長(69)は包丁で切り付けられ、右手に全治7日の切り傷を負い、男を発見した男性店員(22)は殴打され、額にけがを負ったという。男は「お金に困ってやってしまった。コンビニでお金を盗んだことは間違いないが、殴ったり包丁を突き付けたりしていない」と容疑を一部否認している。
同課によると、男は店員に商品の有無を質問し、店員が案内しようとカウンターを離れた際にレジを開け、5千円札2枚を窃取した。男は現金とジャンパーを残し、駆け足で逃走。県警は防犯カメラ映像の精査などから男の犯行と特定した。
同課によると、11月には県内外の近隣地域で同種の手口の事件が数件発生。男が同種の事件への関与をほのめかしているとし、県警は関連性を慎重に調べる。
■男は当初20~40代と見られていた(以下、初報記事)
11月28日午前4時45分ごろ、和光市白子3丁目、コンビニエンスストア「ファミリーマート和光白子3丁目店」で、客を装った男がレジカウンターの男性アルバイト店員(22)に商品の在庫の確認を求めた。店員が店内の陳列棚で確認していたところ、男はカウンター越しにレジから現金を奪った。店員が店舗内にいた男性店長(69)とともに男を追いかけ、店舗前の駐車場で取り押さえたが、男は所持していた包丁で店長に切り付け、店員を殴るなどして抵抗し、逃走した。店長が右手の指を切るなど店員2人はけがを負った。朝霞署は強盗致傷事件として男の行方を追っている。
同署によると、男は20~40代で、身長170~175センチぐらい。青色ズボンを履いており、頭髪は短かった。店長らともみ合った際、脱げたとみられるジャンパーとシャツ、包丁が現場で見つかった。
事件当時、店内は店長ら店員2人だけで客はいなかった。駐車場で3人がもみ合っているのを来店した50代の男性客が目撃し110番した。