埼玉県警飯能署は2日、暴行の疑いで日高市旭ケ丘、無職の男（58）を逮捕した。

　逮捕容疑は1日午後4時20分ごろ、容疑者宅近くの路上を自転車で通行していた同市の小学4年の男児（9）に対し、屋根の上からエアガンを1発発射し、ヘルメットに命中させる暴行を加えた疑い。2人に面識はなく、男児にけがはなかった。

　同署によると、男児が自転車で帰宅途中に信号待ちをしていたところ、2階建て住宅の屋根に上がっている人を発見。手にはエアガンのようなものを持ち、銃口が男児の方を向いていたことから男児が顔をそむけたところ、左側頭部に弾が当たったとみられる。男児は帰宅後に母に相談し、ヘルメットを見るとBB弾が1発当たったような跡が残っており、同日午後6時半ごろ母が「息子が自転車に乗っていたら男にエアガンのようなもので撃たれた」と署に通報した。

　同署が捜査したところ、現場付近には複数の白いBB弾が落ちており、容疑者の家からは電動エアガン2丁、大量の白いBB弾が押収された。調べに対して「人は撃っていない。鳥を撃つために屋根に上がっていた」と容疑を否認している。

　11月29日の夕方には容疑者方付近の道路工事の誘導員から「道路規制の看板に何か当たる音がした。道路上にBB弾が落ちていた」と署へ通報があった。同署は関連を調べている。