埼玉新聞

 

樹齢140年、長い花房が特徴の「江南の藤」が開花 熊谷の県内最大級の藤棚、見物客でにぎわう

  • 県内最大級の藤棚「江南の藤」=熊谷市板井

 熊谷市板井の行政書士大島敬治さん(70)方で公開している樹齢約140年の「江南の藤」が開花し、見物客でにぎわっている。

 藤棚は525平方メートルで、一本の木から枝を張ったものとしては県内最大級。約40年前、大島さんが旧両神村(現小鹿野町)の親類宅から移植したノダナガフジという品種で、1・5メートルまで垂れ下がる長い花房が特徴だ。

 地元の主婦らと保存会を結成し、2012年に県生物多様性保全活動団体に登録されている。

 毎年、春の大型連休中に見頃を迎える。「丹精込めて育てたフジを大勢の人に見てもらいたい」と大島さん。見学に訪れていた熊谷市の介護士小林美智代さん(53)は「藤棚が大きくて見応えがある。香りも良い」と、気持ちよさそうに紫のシャワーを浴びていた。

 公開は午前8時から午後5時まで。見学料は300円(中学生以下無料)。問い合わせは、大島さん(電話048・536・5455)へ。

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