埼玉新聞

 

<新型コロナ>医療機関などクラスター発生…埼玉6027人感染、今年最多7人死亡 入院を制限する病院も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは8日、新型コロナウイルスに感染していた60~100代の男女7人が死亡、新たに6027人の感染を確認したと発表した。死者7人は今年に入って最多。感染者は4日連続で5千人を上回り、火曜日としては過去最多となった。感染者の内訳は県発表が4061人、さいたま市1353人、川口市211人、川越市120人、越谷市282人。

 これまでに確認された感染者は21万3887人(チャーター便帰国者含む)、死者は1084人(8日午後6時現在)。

 7日夜時点の重症者は47人、感染者の入院は1518人、宿泊療養658人、自宅療養2万4473人。退院・療養終了は17万4213人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含めて、未就学児~100代の男女4037人。クラスター(感染者集団)関連は18施設で、新たに医療機関と児童福祉施設、高齢者施設3カ所で7~12人の感染が確認された。会食では20代の男女6人が感染したとみられている。ワクチンを3回接種していた20~90代の男女39人、2回接種していた10~100代男女1737人が感染した。県教育局によると、県立学校13校で児童生徒39人、教職員3人が感染。11校が学年閉鎖し、学級閉鎖は9件だった。

 さいたま市によると、80代女性が1月30日、100代女性が2月4日に死亡した。市内の死者は171人。80代女性はワクチンを2回接種していた。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女1353人。過去最多を更新した。緑区のサービス付き高齢者向け住宅で、50~90代の入居者34人、職員7人の計41人の感染が判明し、市はクラスターと認定した。

 川口市によると、入院中だった60代の男性が1月31日に死亡した。感染が判明したのは未就学児を含む10歳未満~90代の男女211人。また、4、5日に陽性と公表していた3人を取り下げた。臨時休園中の保育園は15園。学級閉鎖は小学校24校で43学級、中学校12校で21学級、市立高校で1学級。

 川越市によると、70代男性1人が6日に死亡した。男性は別の病気のため入院する

ことになり、PCR検査を行ったところ1日に陽性が判明。その後症状が悪化し、治療を受けていた。感染が判明したのは未就学児を含む10歳未満~90代の男女120人。

 越谷市によると、80代女性が6日に死亡した。感染が判明したのは10歳未満~80代の男女282人。市職員14人が感染し、3人の陽性が判明した「障がい者雇用事務室」は9日まで閉鎖、4人の感染が分かった市立病院は新規の入院を制限している。

ツイート シェア シェア