医師逮捕…5人に“写真集”を販売、大学“看護学科”の元教授 中身は児童ポルノ「約3千人に売った」 これまで画像・動画を7800件販売、売り上げは2300万円か
埼玉県警少年課と行田署の合同捜査班は2日、児童買春・ポルノ禁止法違反(提供)とわいせつ電磁的記録頒布の疑いで、元長崎県立大教授の医師の男(63)=愛媛県東温市牛渕=を再逮捕した。男は自身が運営するサイト上で児童ポルノ画像や動画を7800件販売し、約2300万円の売り上げを得ていたとみられる。
逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、2022年4月27日~23年3月21日の間、運営する販売サイトで申し込んだ5人に対し、児童ポルノの画像や動画のデータファイル計8点を販売した疑い。「今まで3千人ぐらいの人に児童ポルノ画像や動画を有料で提供した。小児性愛者の欲求を満たし、実際の児童に対する性犯罪を抑止できると考えた」と容疑を認めているという。
同課によると、ファイルは複数のデータが含まれる「写真集」で1点千円で販売。男は16年にサイトを開設し、以前、レンタルビデオ店の動画や写真集の画像を保管したデータを19年から提供していたとみられる。
サイト上では女児の裸体などの画像ファイル約350点、動画ファイル約80点が展示。男は昨年1月、10歳前後の女児の児童ポルノ動画2点を不特定多数の利用者が閲覧できる状態にした同法違反(公然陳列)などの疑いで11月にも逮捕されていた。
■情報提供あり発覚(以下、初報記事)
自身が運営する児童ポルノ画像や動画の販売サイト上で同様の動画を公開したとして、埼玉県警少年課と行田署の合同捜査班は11月12日、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)とわいせつ電磁的記録陳列の疑いで、元長崎県立大教授の医師の男(63)=愛媛県東温市=を逮捕した。販売による売り上げは約2千万円とみられ、県警は詳しい経緯を調べている。
逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、昨年1月11日ごろ、自身が運営する販売サイトで、10歳前後の女児の児童ポルノ動画2点を不特定多数のインターネット利用者が閲覧できる状態にした疑い。
同課によると、2022年12月、警察庁に「児童ポルノとみられる画像が公開されている」との情報提供があり、県警が捜査を開始。サイトの解析などから男がサイト運営に関与していることを特定した。サイト上には複数の女児の裸体などが記録された画像ファイル約350点、動画ファイル約80点が展示されており、一つのファイル当たり800~1万円で販売されていた。現在サイトは閉鎖されている。
男は「児童ポルノ販売サイトを開設運営したことは間違いないが、無修正の動画を公開したとは思っていない」と容疑を一部否認しており、「小児性愛者が児童に対して性犯罪を行うのを抑止する目的だった」などと供述しているという。
県警は男と共にサイトを運営していたとみられる長崎県の男性(39)にも任意で事情を聴いており、男の余罪を含めて調べる。
長崎県立大によると、医師の男は06年4月~今年3月まで同大学の看護学科教授で、自己都合で退職したという。担当者は「内容把握に至っていないので、コメントは差し控える」としている。