埼玉新聞

 

<川口いじめ>裁判が長引いて元生徒PTSDに…敗訴した市が反省、第三者委で当時の対応を検証へ

  • 川口市役所=川口市青木

 川口市立中学校在学中にいじめを受けた際の学校や市教委の対応が不適切だったとして、元生徒が学校や市教委を訴えた裁判で市が敗訴した問題で、同市教委の森田吉信教育部長は8日、当時の学校や市教委の対応について第三者調査機関による検証を検討する方針を明らかにした。この問題について審議した市議会の「次世代支援・教育力向上特別委員会」(稲川和成委員長)で答弁した。

 稲川氏などから「検証には市教委内部だけでは不足で、第三者による検証を行う必要がある」と市教委の考えを質した。

 森田教育部長は「保護者と連絡が取れているので、保護者の意見を聞きながら検証し、その上で第三者機関を検討したい」と答弁した。

 また中川猛指導課長は「裁判が長引いたことで原告元生徒のPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった。裁判ではない場で膝を突き合わせて、しっかり話し合いをすべきだった。反省している」と答弁した。

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