埼玉新聞

 

市役所で24時間いつでも新鮮野菜 埼玉・上尾 正面玄関に地元産農産物の自動販売機 庁舎で設置するのは県内自治体で初めて

  • 市庁舎正面玄関のスペースに登場した野菜自動販売機=上尾市役所

    市庁舎正面玄関のスペースに登場した野菜自動販売機=上尾市役所

  • 市庁舎正面玄関のスペースに登場した野菜自動販売機=上尾市役所

 市役所で24時間いつでも新鮮野菜が購入できる!?―。埼玉県上尾市は市庁舎正面玄関のスペースに、地元産農産物の自動販売機を設置した。旬の特産品キウイフルーツをはじめ、ユズやキンカン、ダイコン、サトイモ、サツマイモなど数種類の野菜や果物が21個の販売窓に並ぶ。市によると個人の農家がコインロッカー型を設置する例はあるが、庁舎で設置するのは県内自治体で初めてという。

 野菜自動販売機は、冷蔵機能によって常時15度に保たれ、商品を一日3回以上入れ替える。年間を通して約30品目が提供される見込み。先月20日から市農政課職員が試験的に管理しており、12月1日からはNPO「ふれあいの店」に委託する。市内農家が生産、収穫した農産物を直接持ち込み、売り上げは農家にそのまま還元される仕組み。手数料などもない。現在11軒が登録し、そのうち6軒が新規就農者で、募集は随時行っている。

 同課では「地産地消の促進や地元野菜のPR、新規就農者の販路開拓になれば」と期待している。

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