埼玉新聞

 

合成燃料製造の新設備を開発 産総研、実用化推進に寄与

  •  液体合成燃料の製造設備について説明する産総研の望月剛久研究グループ長=6日、茨城県つくば市

     液体合成燃料の製造設備について説明する産総研の望月剛久研究グループ長=6日、茨城県つくば市

  •  液体合成燃料の製造設備について説明する産総研の望月剛久研究グループ長=6日、茨城県つくば市

 茨城県つくば市の産業技術総合研究所は6日、二酸化炭素(CO2)と水から液体の合成燃料を一貫製造する新しい設備を開発し、メディアに公開した。脱炭素社会の実現に向け、航空機や自動車の燃料として実用化の推進を目指す。

 水とCO2から水素と一酸化炭素(CO)の合成ガスを作る装置と、その合成ガスから液体燃料を製造する設備を組み合わせた。分解から合成まで一貫して製造するため、従来より高効率だといい、最大で毎時200ミリリットルの液体合成燃料を生産できるという。

 水素を活用した合成燃料は化石燃料に代わる次世代エネルギーとして注目が集まる。新設備は、課題とされる製造コストの軽減にも貢献できる。

ツイート シェア シェア