石川県輪島市町野町で8日、能登半島地震で被災し集落が被災者生活再建支援法に基づく「長期避難世帯」に認定された同町寺山地区の住民に向けた市の説明会が行われた。市街地から集落へ続く市道は土砂崩れで通行できない。坂口茂市長は「道が直るまで少なくとも4~5年はかかる」と述べ、住民らは「早くしないと戻る前に死んでしまう」と不安を訴えた。
住民によると、震災前まで寺山地区には約40人が住んでいた。地区は輪島市の山間部に位置し、市街地から通じる道はのり面崩落など大規模な被害が発生した。
参加した住民ら約20人は地区外へ集団移転せず、将来的に戻る意思があることを市と確認した。