埼玉新聞

 

錆びて、朽ちて、老いていく…自然との共生、独自の素材で問い掛け さいたまで若手美術家の作品を展示

  • 伊藤咲穂さんの作品(提供)

 さいたま市北区のプラザノースで、26日~3月21日、「DomainofArt28伊藤咲穂展Origin」が開かれる。同施設が若手美術家を紹介する展覧会の28回目で、国内外で活躍している錆(さび)和紙作家伊藤咲穂さんの作品を展示する。

 錆和紙は島根県出身の伊藤さんが考案した独自の素材。和紙の原料となる楮(こうぞ)を同県石見地方で、砂鉄を地元の河川や海で採取したものを使用している。「錆びていくこと」「朽ちていくこと」「老いていくこと」「土へ還っていくこと」を表現し、自然との共生について問い掛ける内容だという。錆和紙による作品のほかに、実在する石の形を和紙で型取った立体作品などを展示。入場無料。28日、3月14日は閉場する。

 3月5日午後2~4時、伊藤さんによるワークショップ「1000年後に生きる人々へ向けて、和紙で紡ぐ言葉」を開催する。定員10人、小学生以上が対象で、小学1、2年生は保護者同伴。参加料500円。往復はがきに(1)講座名(2)住所(3)氏名(ふりがな)(4)年齢(学年)(5)電話番号―を明記して、〒331―0812 さいたま市北区宮原町1の852の1、プラザノース宛てに申し込む。はがき1枚で2人まで応募可能。18日必着で、多数応募の場合は抽選となる。

 問い合わせは、プラザノース(電話048・653・9255)へ。

ツイート シェア シェア