埼玉新聞

 

男性死亡…2階から転落、作業中に誤って 住宅新築の工事現場 安全帯を装着させなかった疑い

  • 建設業者を書類送検

 春日部労働基準監督署は17日、労働安全衛生法違反の疑いで、春日部市の建設工事会社「共生ハウジング」と、70代の男性代表取締役をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は、昨年12月9日、越谷市内の住宅新築工事現場で、作業中の70代男性が高さ3・65メートルの場所で床材を取り付けていた際、転落を防止する措置を講じなかった疑い。

 同労基署によると、2階床に立って作業していた男性は誤って転落。頭などを強く打ち死亡した。高さが2メートル以上の場所で作業する場合、作業床の端に囲いや手すりなどを設置する必要があったが、作業の性質上難しく、そのまま作業させていた。設置が困難な場合は防網を張ったり安全帯を装着させるなどを講じる必要があったが怠っていたという。

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