埼玉新聞

 

JR川口駅、南側に“自由通路”復元する可能性 JRと川口市が検討を進める これまで既存デッキを北側に拡幅し、屋根を設置する案を検討していた “自由通路”復元案が浮上した理由

  • 上野東京ライン停車へ、デッキ拡幅やホーム新設も計画されるJR川口駅=埼玉県川口市栄町

    上野東京ライン停車へ、デッキ拡幅やホーム新設も計画されるJR川口駅=埼玉県川口市栄町

  • 上野東京ライン停車へ、デッキ拡幅やホーム新設も計画されるJR川口駅=埼玉県川口市栄町

 川口市がJRとの基本協定締結を目指す川口駅の再整備について、東西自由通路を現在の南側に復元する案を採用する方向で検討協議を進める方針を明らかにした。10日に行われた市議会の一般質問で、若谷正巳議員(自民)の質問に答えた。

 川口駅の再整備計画を巡ってはこれまで、既存のデッキを北側に拡幅し、屋根を設置する案を中心に検討を進めていた。この案は国庫補助「まちなかウォーカブル推進事業」の活用が見込まれることなどから、概算事業費などの観点から相対的に優れているとされていた。

 新たな検討協議案は自由通路を現在の南側に復元する案。同案でも国費の活用が見込まれ、市負担額圧縮の可能性が高まったことに加え、川口西公園や川口リリアなど、駅とこれまで整備されてきた施設を最大限活用できることなどから、同案を採用する方向で検討協議を進めるとしている。

 奥ノ木信夫市長は答弁で「今後も引き続き、JR東日本との協議を鋭意進め、本年度末ごろの基本協定締結を目指す」と述べた。市は川口駅再整備について7月から8月にかけ、市民の意見を聞くパブリックコメントを実施。251人から意見が寄せられ、寄せられた意見と、市の考え方を市ホームページなどで公表している。
 

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