ファミマ誕生へ 2月中にオープン予定、市庁舎に隣接する議会棟1階に 10年間スペース貸付、使用料は免除 市が工事費621万円も負担 さらに1日の売り上げが20万円以下なら、差額分も市が負担へ
2024/12/13/16:48
市庁舎の北側に隣接する議会棟1階で営業していたレストランが撤退した後の空きスペースを市民らの憩いの場にするため、にぎわいを創出する事業者を公募していた埼玉県和光市は、同所にコンビニエンスストアを出店することを決めた。庁舎の有効活用事業の一環で、庁舎貸付議案と改修工事費の負担金や運営支援金計約700万円を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を12月議会に上程しており、議決されれば、25年1月から改修工事に着手し、2月中にオープンする。
出店するのはコンビニのファミリーマート。貸し付けスペースは同棟1階スペースの半分に当たる約122平方メートル(約37坪)。営業は平日午前7時から午後7時。貸付期間は10年間でスペースの使用料は免除する。床や天井、壁、空調設備などの改修工事費約3371万円のうち、市は621万円を負担する。
また、同店舗のスペースが同社店舗の平均面積の半分であることから、1日の売り上げを半分に見込んでおり、日商20万円を下回った場合、差額分などを市が負担する。このため、市は年間最大460万円の運営支援金を見込んでおり、補正で本年度分(25年2月と3月)78万円を計上する。
同議会棟1階は03年の開設当初からレストランが営業していた。ただ、新型コロナ感染症の影響や光熱費や物価高の影響を受け、21年3月に業者が撤退した。このため、市は今年8月から9月にかけて、出店業者を公募。ファミリーマートと清涼飲料水メーカーから応募があった。
総務部長と企画部長、議長の3人の委員で構成した選定委員会は10月、利便性とにぎわいの有無などの観点から、コンビニ店の出店を決定したという。