埼玉新聞

 

女児が重傷、頭蓋骨を骨折…救急車にはねられる 対向車線で停車する車列の間から女児が横断してきた…謝罪

  • 救急車が女児はねる=大宮区

 さいたま市は2日、大宮区の市道で、緊急走行中の救急車が道路を横断していた小学生の女子児童をはね、重傷を負わせる事故が発生したと発表した。

 大宮消防署管理指導課によると、1日午後3時40分ごろ、大宮区上小町の市道交差点付近を直進していた緊急走行中の救急車が、道路を横断していた小学校低学年の女子児童をはねた。女児は別の救急隊によって市内の医療機関に救急搬送され、頭蓋骨骨折と診断された。

 現場に信号機や横断歩道はなく、救急車の対向車線に止まっていた複数台の車の間から女児が横断してきたため、運転していた隊員は女児の姿を確認できなかったという。

 事故を起こした救急車は大宮区上小町の60代男性の救急要請を受けて現場に向かう途中で、隊員3人が乗車していた。60代男性の元には別の救急隊が出動し、到着までに約6分の遅れが発生したが、同署が医師に確認したところ男性の病状に影響はなかったという。

 同署の川田英雄署長は「市民の生命身体を守る救急隊が、交通事故により市民を負傷させてしまい誠に申し訳ありません。今後、事実関係を詳しく調べ、交通事故の再発防止に努めてまいります」とコメントした。

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