埼玉新聞

 

話題の人気ラーメン店「チャーシュー力Z」新狭山店リニューアル 独特すぎる入り口「食ってみな飛ぶぞ!」

  • 人気商品の「豚さそり固めブッチャーみそ」。背脂が苦手な人には「掟(おきて)破りさそりあっさり」シリーズもある

  • 入り口に設置されたコーナーポストの前で「コロナに負けず元気に頑張りましょう」と話す溝呂木さん

  • 一人ずつ壁で仕切られた個人用の「リングサイド席」。感染症対策にも配慮している

  • 一人ずつ壁で仕切られた個人用の「リングサイド席」。感染症対策にも配慮している

 「豚さそり固めブッチャーみそ」「リキラリアット」「闘魂担担麺」。プロレス技やレスラーの名前をほうふつとさせる個性的なメニューが並ぶ狭山市の人気ラーメン店「チャーシュー力Z(りきぜっと)新狭山店」。約1か月半の沈黙を破り今月3日、装いも新たにリニューアルオープンした。(足立英樹)

 店名からも分かるように、オーナーの溝呂木健一さん(50)は大のプロレス好き。子どもの頃から大ファンの長州力さんとお店自慢のチャーシューを掛け合わせて「チャーシュー力」と命名した。1995年、川越市南大塚で開業し、99年に現在の狭山市東三ツ木に移転。以降20年以上にわたり“背脂チャッチャ系、チャーシューのうまい元祖”として地元客に愛され続けている。近年、SNSで店名やメニューのネーミングセンスが面白いと話題になり、全国各地からラーメンファンが訪れている。

 今回の改装では思いっきりプロレスに振り切り、入り口の両サイドにはリングを連想させる赤と青のコーナーポストを設置。「リングイン」と書かれた自動ドアをくぐると一人ずつ壁で仕切られた「リングサイド席(個人席)」などがあり、店内のモニターにはプロレスの試合映像が常時映し出されている。

 「決してパロディーでやってる訳ではありませんよ」と至って真剣な溝呂木さん。お店は溝呂木さんにとってまさに真剣勝負のリングそのもの。「国民食」として全国各地の有名店が究極の一杯を目指してしのぎを削る昨今、食を提供する場も上質なエンターテインメント空間と考え、思い切ってコロナ禍の逆風の中、全面改装に踏み切った。

「(コロナ禍でも)安心して自慢のラーメンを味わってもらえるように、感染対策に十分配慮した設計にした。テーブル席や座敷もあるのでわずかな時間だけでも、家族やグループのだんらんの場になれば」と熱く語る。

 看板商品の「豚さそり固めブッチャー」はまさに分厚いチャーシュー(ブッチャー)が自慢。厚さ約1・5~2センチのチャーシューが口の中でホロホロとほどける絶品で、スープもみそ、辛みそ、しょうゆ、塩味の4種類ある。

 来る夏に向けて、ザ・グレートカブキさんの必殺技「毒霧」をイメージした新メニュー「(仮称)赤いラーメン」と「(同)緑のラーメン」を考案中。「しそやバジルを使って色を出すのでチャーハンにしても面白いかも。(どんな必殺技が飛び出すか)お楽しみに。食ってみな、飛ぶぞ!」と大好きな長州さんのフレーズで笑った。

【メモ】チャーシュー力Z(ちゃーしゅーりきぜっと)新狭山店

 狭山市東三ツ木62の1。西武新宿線新狭山駅南口から徒歩約6分。電話042・900・0188。営業時間は午前11時~午後9時。定休日は元日のみ。同店のほか三芳、川越、東久留米(東京)の3店舗がある。

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