埼玉新聞

 

<高校野球>浦和学院、東京・共栄学園と練習試合 ベンチ入り争い、最終選考に 森監督「誰でも差がない」

  • 共栄学園との練習試合の3回1死満塁、2点適時二塁打を放つ浦和学院の日高=5日午後、同校グラウンド

 浦和学院は5日、同校グラウンドで共栄学園(東京)と練習試合を行い、10―1で快勝した。この日から高校野球の対外試合が全国一斉に解禁。18日開幕の第94回選抜高校野球大会まで2週間を切り、開幕試合を戦う浦和学院は、ベンチ入り18人の争いだけでなく、レギュラーを勝ち取るための最終選考に入った。

 共栄学園との練習試合では、昨秋の主力だった伊丹、金田、鍋倉、高山、八谷が2~6番で、藤野が指名打者で8番に入り、控えだった三宅が1番、日高、大勝が7、9番で先発入りした。

 浦和学院は0―0の三回、1死二塁から大勝の右翼方向への二塁打で先制。その後も得点を重ねて、この回一挙8点を奪った。四、六回にもそれぞれ1点を加えて突き放した。投手陣は、七回に3番手の西田が浴びた本塁打による1失点のみ。先発の芳野、小田部、西田、浅田の順に登板した。

 森監督は「新3年生は誰がスタメンになっても力の差がない。関東大会で試合に出られなかった、ベンチ入りできなくて涙を流した選手がスタメンを勝ち取るチャンスでもある」とチーム内の競争を促していく。

■秋の涙晴らす快音/日高

 新3年生で北本市出身の日高が二塁打2本の2安打2打点とレギュラー獲得へ猛アピールした。

 昨秋の県大会はベンチ入りしたが、関東大会では背番号をもらえず涙を流した。「課題はバッティング。冬はとりあえず振り込んだことで自信がついた」とこの日は快音を響かせた。

 1打席目は三回の先頭打者として好機を築くと、同回の2打席目で1死満塁から2点適時二塁打を放った。「チームバッティングを心掛けたい」と数少ない練習試合で右翼手の座を勝ち取る。

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