大人気!給食にファミチキ「最初で最後かも」「あり得ないメニュー」 埼玉・狭山の小中学校 ファミマの1号店があった縁で1万個超を提供 笑顔でがぶり、おかわり巡ってじゃんけん大会も
コンビニエンスストア「ファミリーマート」(本社・東京都港区)の看板商品ファミチキが、19、20日に狭山市立小中学校の給食メニューとして提供された。ファミリーマート1号店が同市水野にあった縁から、市制施行70周年を記念して実施。入間川小学校では20日、児童が箸を使ってファミチキを頬張り、「おいしい!」と笑顔が弾けた。
ファミチキはサクサクした衣の食感と柔らかく骨のない鶏肉が人気で、学校給食に提供されるのは全国でも初めてという。19日に公立中学校8校、20日に公立小学校15校で、計約1万500個がファミリーマートから無償提供された。献立はファミチキとパンプキンパン、牛乳、冬野菜のポトフ、ミカン。
同小学校では、月初めに配られた献立表にファミチキが記載されており、児童の間で話題になっていたという。20日、食缶に並べられたファミチキが配膳されると、児童は笑顔でがぶり。おかわりを巡り、じゃんけん大会も行われるなど、大人気だった。
6年の南瑛太さん(12)は「肉汁が出てきておいしい。いつもおいしいけれど、みんなで一緒に食べるからもっとおいしい」。藤村俊太さん(12)は「初めて食べるので楽しみにしていた。いつもの給食の唐揚げよりおいしかった。また食べてみたい」と話した。
入間川学校給食センターによると、通常メニューの鶏の唐揚げは1食50グラム。ファミチキは100グラムのため、脂質の少ないパンや、野菜たっぷりのポトフ、さっぱりとしたミカンで栄養バランスや味わいを考慮したという。同センターの栄養士吉田昭子さんは、「普段の給食ではあり得ないメニュー。(ファミチキが)出るのは最初で最後かも」と話した。
同社は「ぜひ狭山市の皆さんに恩返しができればと計画した。思っている以上においしく食べていただいてほっとした」と話した。
ファミリーマート1号店は移転し、「ファミリーマート入曽店」として現在も営業している。