埼玉県警朝霞署は17日、詐欺未遂の疑いで、甲府市千塚1丁目、自称アルバイトの男（28）を逮捕した。

　逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、17日午前10時ごろから、朝霞市の無職男性（76）方に都内に別居する30代の長男の名前を名乗るなどして数回にわたり電話。「かばんをなくした。会社の小切手が入っており、補填（ほてん）しなければならない」「現金100万円用意できないか」などとうそを言って、現金をだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、電話の途中で不審に思った男性が署に通報。同日午後3時40分ごろ、現金の受け渡し場所として指定された男性方の最寄りの駅前で、不審な動きをしていた男を張り込んでいた捜査員が発見。職務質問して署に任意同行を求め逮捕した。男は「高齢者から現金を受け取ろうとしたことに間違いない。借金返済のためだった」と供述しているという。