埼玉新聞

 

「大切な命を守る」作文コンクール 朝霞の中学1年生が長官賞受賞 犯罪被害者や加害者の家族に目を向ける

  • 県警の羽石千代警務部長(左)から表彰状を受け取った弘山真菜さん=16日、県警本部

    県警の羽石千代警務部長(左)から表彰状を受け取った弘山真菜さん=16日、県警本部

  • 県警の羽石千代警務部長(左)から表彰状を受け取った弘山真菜さん=16日、県警本部

 警察庁が主催する「『大切な命を守る』全国中学・高校生作文コンクール」が開催され、朝霞市立朝霞第三中学校1年の弘山真菜さん(13)が警察庁長官賞を受賞し、授賞式が16日に県警本部で行われた。

 作文のテーマは事件や事故の犯罪被害について、被害者を生まずに誰もが安全で安心して暮らせる社会を実現することを目的とし、全国から約6500件の応募があった。

 弘山さんは「犯罪被害者をなくすため私ができること」と題して、犯罪被害者や加害者の家族に目を向けた。犯罪被害者について知るために本を読み、想像を絶する苦しみを抱えている被害者が多くいることも知った。作文の中で「犯罪被害者に寄り添う法律や制度は、知ろうとしなければ知ることができないように思える」「大切なのは一人一人が犯罪を人ごとと軽くとらえないこと」と指摘した。

 弘山さんの叔母は警察官で、叔母からの誘いで作文を書いた。受賞し「立派な賞を頂いた。被害者の気持ちや支援制度のことも知ってもらいたい」と語った。県警の羽石千代警務部長は「埼玉にもフリーダイヤルの相談窓口があり、もっと広く知ってもらえるよう努めていく」と話していた。

 弘山さんの作品を含めた受賞作品は警察庁ホームページに掲載されている。

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