埼玉新聞

 

暴力団と不良グループの乱闘事件に動き 車を急発進させて暴力団はね飛ばした44歳男性ら5人、不起訴に

  • 男性ら5人を不起訴 大宮区の乱闘事件

 さいたま地検は7日、殺人未遂の疑いで逮捕されていた男性(44)ら5人を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性らは共謀の上、昨年8月7日午前1時半ごろ、さいたま市大宮区の路上で乗用車を急発進させ、暴力団組員をはね飛ばすなどしてけがを負わせたとして、今年2月15日までに県警に逮捕されていた。

■暴力団は2週間のけが、不良グループは全治3カ月(以下、初報記事)

 さいたま市大宮区の路上で乱闘したとして県警捜査4課と大宮署は2月15日までに、さいたま市大宮区天沼町1丁目、無職の男(44)ら不良グループ5人を殺人未遂容疑などで再逮捕、川口市大竹、指定暴力団住吉会傘下2次組織幹部の無職の男(40)ら暴力団員7人を傷害容疑などで逮捕、再逮捕した。

 不良グループの男らの再逮捕容疑は共謀の上、昨年8月7日午前1時26分ごろ、普通乗用車を急発進させ、暴力団員の20代男をはね飛ばし転倒させるなどの暴行を加えて、約2週間のけがを負わせた疑い。暴力団員らの逮捕、再逮捕容疑は共謀の上、同日、不良グループの40代男2人に対し、頭部や顔などに拳で殴打するなどの暴行を加え、全治約3カ月の傷害を負わせた疑い。

 捜査4課によると、同日午前1時28分に目撃者の男性が「男数名がけんかしている」と大宮駅東口交番に届け出た。警察官が駆け付けると男らは立ち去っていたが、周囲の防犯カメラの解析や携帯電話の通話履歴などから男らを特定した。不良グループの男らが木製バットなどの凶器を持って、暴力団員らを待ち受けていたという。

 県警は両グループ間に何らかのトラブルがあったとみて詳しく調べる。
 

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