埼玉新聞

 

ロボット用い、埼玉北部で初の胃がん手術 術後の経過も良好 行田総合病院、最先端機器で精密な手術可能に

  • 手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術の様子(行田総合病院提供)

 行田市持田の行田総合病院で昨年12月下旬、60代男性に対し、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた胃がん手術が行われた。同病院によると、ダヴィンチによる胃がん手術は県北部では初めて。患者の負担を軽減させるため、最先端の医療機器を使用し、手術を無事に成功させた。男性はすでに退院しており、術後の経過も良好という。

 ロボット手術は人間が行うよりも精密な手術が可能となる。開腹手術に比べ、負担が少ないといわれる腹腔(ふくくう)鏡手術よりもさらに出血量が少なく、合併症が少ないため、今後胃がんの標準治療となることが見込まれている。県南部では手術件数が増えているが、県北部ではこれまで行われていなかった。

 同病院外科副部長の野田和雅医師(47)は「当院では医療設備やスタッフなどの環境が整っているので、県北部でも最先端の手術が受けられるよう頑張っていきたい」と話していた。

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