埼玉新聞

 

<高校野球>浦和学院、開幕試合で大分舞鶴に4―0 「超攻撃野球」をテーマ、新生・ウラガク快勝

  • 浦和学院、大分舞鶴に4―0

 第94回選抜高校野球大会が19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、32校による熱戦がスタートした。開会式後の開幕試合に登場した7年ぶり11度目出場の浦和学院は、21世紀枠で選出され春夏通じて初出場の大分舞鶴に4―0で快勝した。県勢の勝利は87回大会でベスト4入りした同校以来、7年ぶり。昨秋、父・士(おさむ)氏から監督を引き継いだ森大監督(31)にとって甲子園初勝利となった。開会式では浦和一女高アナウンス部の下崎日菜乃さんが司会を務め、球児の晴れ舞台を下支えした。

 新生・浦和学院が華々しいスタートを切った。投げてはエース宮城が2安打13奪三振で完封勝利。打っては10安打4得点を記録し、投打で大分舞鶴を圧倒した。

 四回に先頭打者の3番金田が中前打で出塁し、4番鍋倉が中越えの適時三塁打で先制。続く5番高山がセンター方向に大会第1号となる2点本塁打を放って追加点を奪う。五回には2死一塁から3番金田の適時二塁打で突き放した。エース宮城は、持ち味の制球力と強気な内角攻めで大分舞鶴から五回を除くイニングで三振を奪い、一度も三塁ベースを踏ませなかった。

 昨秋に新体制となり、堅守と長打力を売りに県大会優勝、関東大会ベスト4入り。この冬は、体づくり・脳の活性化・メンタル強化の「3本の矢」を掲げて鍛錬を重ねた。

 「超攻撃野球」をテーマに初陣を飾った森監督は「新生・ウラガクの成果を見せようと言ってきたこともあり、選手全員が頑張ってくれた。次もいい試合ができればいい」と語った。

 浦和学院は大会第6日の24日、2回戦で和歌山東と対戦する(11時半開始予定)。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、簡素化された開会式には、浦和学院など1回戦3試合に臨んだ6校が参加した。「YOASOBI」の「群青」の音楽に合わせて、外野から内野に向かい、1校ずつ行進した。コロナ禍で禁止されていたブラスバンドの生演奏も今大会から認められ、アルプス席からは「ウラガク・サンバ」など威勢の良い生演奏が3年ぶりに響き渡った。

 21日まで1試合2万人までとしていた入場者は、22日から上限が撤廃される。感染症対策として、監督、選手らへPCR検査などを実施する。

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