埼玉新聞

 

女子中学生に裸の写真送らせた事務主事を懲戒 18歳未満の少女とみだらな行為の男性助教諭を免職/県教委

  • 裸写真を送らせるなど教職員4人、懲戒免職

 県教育委員会は23日、県外の女子中学生に裸の写真を送らせたり、時間外勤務手当を不正受給したとして三郷市立瑞木小の事務主事(29)を免職の懲戒処分とした。ほかに教職員3人を免職、1人を減給、6人を戒告の懲戒処分とした。

 県教育局小中学校人事課によると、事務主事は昨年4月にネットで知り合った当時14歳の神戸市の女子中学生に会員制交流サイト(SNS)で裸の写真を2回送らせた。同年11月に兵庫県警に逮捕され、罰金30万円の略式命令を受けた。また、2017年から、実体のない時間外勤務手当など計213万8058円を不正受給し、児童の就学援助費計4万8300円を横領した。

 東部地区公立小の男性助教諭(23)は昨年7~8月に18歳未満の少女とみだらな行為に及び、小川町立東中の教諭(29)は同校の握力計など3点を窃取してネットで売ったとして、共に免職となった。

 同じく免職となった県立狭山清陵高校の主任(40)は昨年8月に公示された県立校舎の清掃など環境整備の委託業者を決める一般競争入札で、契約している業者の変更を避けるため最低制限価格を漏らした。昨年9月に情報が寄せられ、同局が調査を通知したところ発覚。入札は同業者が落札していたが取り消しとし、今月22日に狭山署に刑事告発した。

 県立越谷総合技術高校の男性主任(58)は減給1月となり、同日付で退職。男性主任は手続きの不備などの発覚を恐れ、エアコン修繕費34万2573円、就学支援金96万300円を私費で補填(ほてん)したほか、入学料減免に関する書類を保存期間満了前に破棄した。

 本年度の懲戒処分は計34件。過去最多の19年度より5件減った。

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